【実践編!】GDPを調べよう!

途上国に赴任すると多くの場合、日本人スタッフは少数です。バングラデシュも一人体制や二人体制の企業さんが多かった印象です。

本社への説明資料を自分で作らなければならないことは多々あるでしょう。「自分の製品の分野のことは実際にビジネスをしているからよくわかるんだけど、経済や制度のことは自信がない、、、」

今回のテーマはGDPです。

今度は各国のGDPについて調べましょう。

GDPの原理等については以下の記事で詳しく解説していますので、是非ご覧ください。

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各国のGDPはどこが出している?

国際連合本部

GDPは説明したように、国際連合が出している指針に基づいて膨大なデータから推計していく作業が必要です。

よほどの統計マニアでない限り自己推計は難しいです。比較したい場合は、各国の統計局等の統計発表機関、または国際機関が推計したGDPを発行しているので、それを参照した方が効率的です。

日本の場合、内閣府がGDPを発表する機関です。また国際機関は国際通貨基金(International Monetary Fund = IMF)、世界銀行(World Bank = WB)、国際連合(United Nations = UN)があります。

それぞれが発表しているGDPは多少異なります。特に途上国は自国をよく見せるために、IMFやWBよりも良い数値を出すこともあります。

したがって国比較をする場合は、一つの国際機関を選んで比較すると良いでしょう。

次に国際機関の特色です。あくまで自分が使ってみた感想なので、個人差はあると思います。

IMFは国別にわかりやすくデータがまとまっていて、すごく使いやすいのですが、まとまりすぎて、ブレークダウンしにくい側面があります。
IMFのデータベース

WBはどこよりも豊富なデータがあります。特に対外債務等の情報がとても多く、比率が出しやすいように計算され、分析レポートにされています。ただ生データはやはり取りにくい気がします。
WBのデータベース

World Bank Open Data

Free and open access to global development data…

UNは種類は豊富ではないのですが、特にGDP関連のデータが細かくブレークダウンされてデータ化されています。
UNのデータベース

United Nations Statistics Division - National Accounts - Ana…

GDPを調べよう!

今回はGDPのブレークダウンを比較したいので、UNのデータを使用します。

 

開いたら右上の「↓Downloads」をクリックしてください。

 

ここで、いろいろなファイルが出てきます。これらのファイルの意味はまた別の記事で解説しますので、今はただ無心に「GDP and its breakdown at current prices in Dollars」の中にある「All countries for all years – sorted alphabetically」を選択しましょう。

 

 

すると約3MBのエクセルファイルが出てきます。全世界の国別のGDPが1970年から2019年まですべて載っている、壮観です(いやしかし、ほぼテキストデータだけでこの重さはとんでもないですね、、、)。

 

GDPデータを見てみよう!

さて、データを抜き出したところで個別の項目を見ていきましょう。せっかくなので、まずは日本のデータで行います。元データを若干編集しています。

 

日本の分野別名目GDP(2019年)

下半分は産業別のGDPになります。今回は前回の記事に基づいて、消費、投資、輸出入の面から確認します。

まず、消費(上図の1)です。「Final Consumption Expenditure」なので、正確には「最終消費支出」という言い方をします。これは、家計(上図の1-1)と政府(上図の1-2)それぞれがあり、足したものが消費の合計になっています。

次に投資(上図の2)ですが、これも「Capital Formation」なので「資本形成」という言葉を使います。上の図では「広義の投資」としていますが、これは下の「狭義の投資」(上図の2-1)に「在庫」(上図の2-2)を足したものです。

最後に輸出入(上図の3と4)です。これはexportとimportなので説明は割愛します。

さて実際に足し引きしてみましょう。

消費+投資+輸出-輸入

  • 消費:3,821,546,434,046
  • 投資:1,247,726,051,409
  • 輸出:889,049,601,235
  • 輸入:876,003,969,105

3,821,546,434,046+1,247,726,051,409+889,049,601,235-876,003,969,105
=5,082,318,117,581(表中のGDP額:5,082,465,810,911)

ということで、少しずれていますが、ほぼ同値ですね。経済学において、誤差は受け入れるものです、、、

ちなみに、この5,082,465,810,911(約5兆)の単位はなんでしょうか?

無心に「GDP and its breakdown at current prices in Dollars」をダウンロードいただいたので、忘れていたかもしれませんが、この単位は米ドルになります。なので、日本のGDPは約5兆ドルになります。

さて、今回はGDPの調べ方、見方についてみていきました。次の記事ではGDPのエクセルを活用して国別の比較をしていきたいと思います。是非そちらも見てみてください!

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